デジタル信号処理による補聴器の機能開発

摘要

アナログ方式の時代には解決が困難であった補聴器の ネ々な課題が，デジタル信号処理の手段によって一つ ひとつ解決されてきている。それらは，難聴者それぞ れの聴力に柔軟に対応する增幅特性の実現，聞こえを 阻害する様々な音を抑制する処理の実現，装用を阻害 するハウリングの問題を解決する処理の実現，そして， 社会の情報取得手段の広がりを，補聴器を使用した難 聴者も利用できる手段の実現等である。これらを解決 するための機能としてノンリニア增幅，ノイズリダク ション等の各種雑音対策処理，ハウリング抑制処理及 び，無線通信機能等が開発され，進歩を続けている。