イレッサと急性肺障害、問質性肺炎－アストラゼネカの取り組み－

摘要

ゲフィチニブ（イレッサ~（R）錠250）はアストラゼネカ社が開発した上皮成長国子受容体チロシンキナーゼ阻害剤で，「手術不能又は再発非小細胞肺癌」の適応で承認、発売後，問質性肺炎等の肺障害が多数報告され，社会問題化した。 弊社では本剤使用における安全確保，急性肺障害、問質性肺炎症の早期発見及び診断、治療に有用な情報を得ることを目的に，専門家会議，イレッサ、錠250プロスペクティブ調査（特別調査），ゲフィチニブの服薬で生じる急性肺障害、問質性肺炎症の後ろ向き研究，コホート内ケースコントロール試験，等を実施，または実施中である。 これらの取り組みを通じて，本剤のベネフィットリスクを明確にし，医療現場に有益な情報を還元し，非小細胞肺癌の治療に大きく寄与できるようにしていきたいと考えている。 今回これらの取り組みについてまとめてみた。