橋梁遊間部胸壁を対象とする打音点検装置の開発の変遷

摘要

近年我が国では高度経济成長期に建設された コンクリ一ト構造物の老朽化が進hでいる。平 成24年12月に発生した笹子トンネルでの天井板 崩落事故に代表されるような重大事故の増加が 懸念されており、これらの構造物に対して行う 精度の高い非破壊検査手法の需要が高まってい る。非破壊検査の中でも費用、精度の面から現 在最も多く用いられている手法が打音検査であ る。しかし打音検查は人の聴覚による官能検丧 のため、点検者の主観や熟達度に左右され、か つ点検者が立ち人れない場所では実施が雖し い。道路橋の点検において、ジョイント部分（遊 間部)は幅が20?100mm程度のため、点検者 が立ち入る ことができず従来の打音点検は実施 できない。狭い隙間でも点検が可能な回転式打 音点検器が開発されているが、人の手の届か ない範囲には対応できない。