香りの分類及び調和色の検討

摘要

本研究では. 86名の対象者に，香辛料を中心とした25種の香りに対し·香りの感覚形容語としてふさわしいと考えられる12対の形容詞対を用いたSD法による印象評定を課し·同時に18色(3トーン，5色相の有彩色及び3色の無彩色により構成された)からなるカラーチャートから，調和色及び不調和色をそれぞれ3色まで選択させた。 印象評定に対する因子分析によって， 5因子が抽出され，各香りの因子得点に基づくクラスタ分析によって，25種の香りは(MINT)，(SPICE)，(HERB)，(PEPPER)そして(SWEET)の5つのクラスタに分類された。 これらのクラスタに対する調和色及び不調和色を総合敗色相·トーン別に集計した結果色と香りは，それぞれに共通の印象を持つ場合に調和すると判断される傾向にあることが確認された。 例えば(MINT)に対しては，緑や吉，ペールトーンが調和色として選択されたが，これらの色と香りは共通して"澄hた" "つめたい"印象を持つと考えられる。