新型インブルエンザ 2009の 流行から学ぶもの ～これまでの教訓，これからの対策視点～

摘要

ブタ由来の新型のインフルエンザA／H1Nl（以下，新型インフルエンザ）の世界的な流行が始まってから約半年が経過した。わが国でも2009年5月に新型インフルエンザの国内での初感染例，8月には初の死亡例が確認されている。現在も流行は拡大し，国民生活，企業活動を含む社会経済へ大きな影響を与えている。一市民として，また，企業の担当者としても今後の動向に目が離せない状況が続いている。一方，この間，官民あげての取り組みにより，国民の労働生活を支えるための多くの成果が蓄積されていることも確かである。