航空機騒音はどう変わったか？防衛施設周辺の事例

摘要

今から30年前の1977年の自衛隊，在日米軍における主要戦闘機（騒音が大きい機種）は，F-104，F-4，F-1等であった。 現在はF-15，FA-18，F-2等である。 この間，戦闘機のエンジンも民間航空機と同様にターボジェットからターボファンに変わったが，バイパス比が低く騒音対策としての効果は限定的である。一方，戦闘機以外の機種ではエンジンの変更により騒音が減少した例もある。 また，運用面の変化としては，厚木飛行場で実施されていた米軍空母艦載機による夜間着陸訓練(NLP)の大部分が，硫黄島へ移ったことが挙げられる。ここでは，防衛施設周辺における航空機騒音の変化を基礎データ，実測データ及び自動監視データを用いて述べる。