風力発電施設から発生する騒音の実態調査 －その4: 風車周辺における周期性変動音の大きさ－

摘要

風車から発生する騒音は，ロータ回転速度に大きく依存することから，それに含まれる周期性変動成分に着目して回転速度の推定を行い，その推定値を基に整理した実効的音響パワーレベルの有効性などについて検討を行った。その結果，風車からある程度離れた位置で測定した音響データから比較的容易に回転速度の推定が可能であり，ロータ回転速度の入手が難しい場合には，音響データから風車の稼働状況を解析し，その音響放射特性を検討することが可能であると言える。また，今回の測定で得られた振幅変調深さDAM の大きさの程度は，風車周辺で1.5～4.0 dB の範囲に多く分布していた。