流通センターに潜む非効率: 問題になる入荷前提の取引実態

摘要

前回は流通の効率化に向け、配送システムを共有化すべきとの考え方を提示した。しかしながら、「差別化は自前の配送システムにある」と信じる流通業者が大半である。そのためシステムのインフラ的活用の考えは、なかなか受け入れられる環境にはない。それでも、配送の効率化に向けた改善提案があることも事実である。一方で、商品の着荷や荷受には未だ十分な関心が払われていない。そhな折、加工食品の卸売業者が商品の着荷·荷受を予約制にするとの記事を目にした。実はこれは、以前から潜在的な問題とされていたものである。この取り組みを始めることにより、配送車両の待ち時間を30%削減できるとのこと。今回は、この問題から掘り下げてみたい。