世界的に〝食べやすいチーズ″が人気: ストーリⅠ性が一番の付加価値

摘要

かなり以前からの傾向だが、市場が求めるチーズの特徴は四つに集約されている。香りが穏やかで塩分は控えめ、組織が滑らかでクリーミー。クリーミーというのは高脂肪的ということ。この四つの特徴を持ったチーズが、日本に限らず世界的に好まれている。　本場フランスでも香りの強い、分かりやすく言うと臭いチーズは敬遠され、若い人からは年配者のチーズという言い方をされる。日本の漬物も、昔ながらの方法で漬けたにおいのきついものは、スーパーでも百貨店でも特別なコーナーにしかなく、そういうものでさえ食べやすくなっている。チーズも同じで、昔ながらの発酵食品はあまり人気がない。食べやすさが求められている。最近、国産のチーズに人気が出てきている理由もそこにある。