非侵襲で臓器復元を促す糖鎖と遺伝子のナノ複合体を注射内科的再生医療に辛がかり、臨床を視野に

摘要

肝硬変など病変部が固まり線経化した臓器は放置しても正常には戻らない。これまでは臓器移植しか根治療法はなかったが、京都大学再生医科学研究所の山本雅哉助手と田畑泰彦教授は、薬剤の注射だけで正常細胞を誘導·復元する「内科的再生医療」への手がかり得た。 第一段階として糖鎖と治療作用があるたhぱく質の遺伝子から成る「ナノ複合体」を静脈注射などで肝臓の細胞に遺伝子を導入し発現させことに成功した。 続いて線経化促進遺伝子の働きを阻止するsiRNA（短鎖阻害リボ核酸）を含むナノ複合体の静脈注射で正常な肝臓を復元する臨床応用を目指す。