界面構造解析·計算技術がもたらす自己治癒セラミックスの新展開

摘要

実用的な構造材料には必ず界面が存在し，その変形·破壊を支配している.特に，脆性材料であるセラミックスの破壊は，最弱部となる界面特性に強く影響を受けるため，界面構造制御·設計技術が新材料の性能·信頼性確保の鍵となる.近年我々は，治癒活性相という新たな界面相設計概念を用いることで，数分で傷を自然に修復する新たな自己治癒セラミックスの開発に成功した.本稿では，自己治癒の高速化に大きく貢献した最新の界面構造解析·計算技術について紹介する.