エネルギー高騰に対応する新食品製造技術－製造現場に見る省エネ·環境技術と食の安全と安心－食品製造における省エネ対策

摘要

食品の調理技術は奈良，平安，鎌倉，室町，江戸，明治，昭和，平成とその時代の移り変わりとともに中国大陸やヨーロッパなど諸外国の食文化を取り入れながら今日の日本の食文化が出来上がっている。この食文化において食を創る調理は洗う，挽く，捏ねる，おろす，のす，切る，漬ける等の物理的調理操作から焼く，妙める，蒸す，煮る，茄でる，と言った加熱調理操作，さらには醗酵，凝固など科学的調理操作があり，食品製造においてはこれらの操作を工業的に行い，かつ品質を調理場のものと同等に再現させるところに意味がある。