震災直後から人工透析を 可能にした医療体制?J C H O仙台病院の取り組み?

摘要

本邦における透析患者数は32万人以上とされ，その大半は血液透析による治療を 行っている。世界でも有数の地震多発国である本邦において，ライフラインが使用でき なぐなるような甚大な災害が発生した場合，血液透析の治療体制はどうあるべきか。東曰本大震災の翌日から透析施設を稼働させ，多くの透析患者を受け入れたJCHO 仙台病院（旧?仙台社会保険病院）で，当時透析治療の陣頭指揮をとられ，現在も透 析?血液浄化センター長を務めておられる木村朋由氏に，震災直後の同院の透析医療体 制と，今後の課題についてご執筆いただいた。