7.小細胞肺癌脳転移に対するガンマナイフ単独治療成績

摘要

1998年7月から2016年6月にガンマナイフ治療（GKRS)を行った脳転移3267例中，小細胞肺癌は308例で，既に全脳照射（WBRT)が施行された36例（12%)を除く272例（男性233例[86%]，平均年齢68[37?89]歳）を対象とした.GKRS後のMSTは7.2(IQR;3.4?13.0，Modified RPA class 1+2a/2b/2c+3で12.9/8.2/4.7)ヶ月.2017年11月末現在244例の死亡が確認されており，そのうち神経死10.2%.神経機能維持89.0%，合併症1.0%，局所再発7.1%,salvageWBRT6.3%,salvage GKRS 31.3% (2回20.2%，3回8.5%，4回1.8%，5回0.7%)であった.主に新規病巣に対するsalvageGKRSが31.3%の症例で必要であったが，93.7%の症例でWBRTを回避でき，89.0%で神経機能維持が得られ，神経死は10.2%に過ぎなかった.