冷却工程での各種殺菌剤利用を通じた，食鳥と体におけるカンピロバクタ一汚染低減効果に関する検討

摘要

国内で発生する食中毒のうち，2018年1月か ら12月にかけて発生したカンピロバクタ一によ る事例数?患者数は全体の24.0% (319/1,330事 例）および11.5% (1,995/17,282名)を占め（厚 生労働省食中毒統計)1)，近年は下げ止まりの傾 向がみられる。国内で多発する本食中毒は，加 熱用の鶏肉を生あるいは加熱不十分な料理として 提供することによる事例が相次いで報告されてい る。一部の自治体では長きにわたり食習慣として 同地域に根付く生食用食鳥肉について衛生管理に 関するガイドラインを作成したうえで，監視指導 活動を通じ，安全性の確保に努めている。