不応期および周波数のばらつきが伴うパルス結合発振器の同期実験－無線センサネットワークへの応用を目指して

摘要

パルス結合発振器の同期現象は様々な分野で広く研究されている．本研究では不応期および発振周波数のばらつきを考慮したパルス結合発振器における同期現象を実験的に調査する．また，このパルス結合発振器を実現する回路を提案する．応答時間や信号強度，放電時間などの要素を排除した理想的な発振器の同期現象の安定性解析結果と回路実験の結果を比較検討する．これらの結果は，周波数のばらつきが大きい範囲ではぼ一致したが，小さい範囲で20～35％程度異なった．