水晶よりも透明にクリスタルグラスの熱い輝き

摘要

クリスタルグラスの魅力は、言葉では語りつくせない。無色透明だが華やかな光を放ち、手に取ると重量感があり、指ではじくと硬質な音を立てる。それでいて表面には滑らかな肌触りがある。ガラス製法の歴史は古く、起源前4000年にさかのぼる。クリスタルガラスの製法が完成したのは、15世紀のイタリア·ペニス。元来は門外不出の製法だったが、近代になって日本にまで伝わり、今では日本のガラス技術は世界に誇れる水準にある。今回は、日本で初めてクリスタルガラス専門工場を作ったカガミクリスタル㈱を訪問した。工場には炉と職人の熱気が立ち込めていた。