日本茶の輸出拡大を目指した栽培、加工技術海外への輸出拡大を目指す「萎凋香緑茶」の嗜好性調査

摘要

当社(株式会社下堂園)が、(独)農研機構野菜茶業研究所から「海外需要に対応した茶の無農薬栽培法と香気安定発揚技術の確立」という研究開発プロジェクトへの参画について打診を受けたのは、2007年2月ごろのことでした。このプロジェクトの概要は、①茶の輸出対応型の栽培管理技術を開発すること、②輸出に適した新しい香味のお茶を開発するとともに、海外の人たちの評価を得るために嗜好性調査を実施すること、というものでした。当社は1980年代末から、鹿児島県の生産者と連携して有機栽培の茶作りに取り組hでいました。また、1992年にドイツへ茶の輸出を開始し、1996年からはドイツの取引先の要望で輸出用の茶をすベてォ—ガニックのものに転換していました。ですから、「茶の輸出対応型の栽培管理技術の開発」は、私たちがかねてから取り組hできたテ—マでもありましたし、よりレベルの高い栽培技術を学ぶことの必要性を日ごろから感じていました。