学生と共に取り組hだ「ものづくり」技術と技能: 理工系学生と共に各種大会出場を目指して取り組む出場機材の設計·製作を通して実施した「ものづくり」のための技術向上、技能向上への挑戦

摘要

近年、学生の「ものづくり」に関する取り組みが薄れてきていることは、周知のこととである。しかし、それは大学における学生に対する「ものづくり」が、社会において如何なる価値的存在であるかということにも結び付く。これまで筆者が携わつてきた「ものづくり」の技術、技能の向上の原点として、2大学の学生を対象とした教育方針を述べる。また、その延長線上におけるNPO法人としての「ものづくり」をも含めて、技術、技能の伝承を如何にするかという点でも述べる。もともと、筆者は教員ではなく，企業人として25年を過ごし、その後、縁あり大学教員として、学生諸君と「ものづくり」に取り組むことになつた。その後、退官と同時に「NPO法人ものづくり塾クロッシング」を設立し、「ものづくり」の技術、技能の伝承を含め、社会に如何に奉仕、貢献できるかという概念のもとに現在に至っている。