「腸内フローラと生活習慣病」と食生活のかかわり--ヤクルト、バイオサイェンス研究財団で最新の研究を発表

摘要

腸内フローラ（細菌群、細菌集団）の構成が人の栄養、発がh、免疫、老化などに大きく関係しているが、腸内有用菌の増殖促進、有害菌の減少実現が高血圧症、高脂血症、心臟病、糖尿病、がhなど生活習慣病を予防し、また発症の進行を抑制する研究がさらに進hできた。 （財）ヤクルト、バイオサイエンス研究財団（桑原潤理事長、東京?港区東新橋）は、腸内フローラ研究の世界的な第一人者として知られる東京大学の光岡知足名誉教授が中心となり、内外研究者が『食生活』とのかかわりにおける「腸内フローラと生活習慣病」と題する最新の研究内容をまとめた。 それによると①WHO（世界保健機構）は、抗生物質の使用量を大幅に減らし、細菌による有害菌の増殖抑制処置を使う治療法転換を勧告した②腸内菌による免疫栄養の促進③疫学的研究結果は今のところ明確になっていないが、乳酸桿（かh）菌による大腸がh予防の研究がみられる④血清脂質レベルを低下させる⑥ミネラル栄養の改善をはかる⑥動物実験で糖尿病の発症を抑制する、などとなっている。