世界の食品安全の現状と我が国の 輸出拡大の可能性

摘要

この春、㈱日昌トレーディング（関旭彩社長）浜松工場は、EUへ輸出す る際に必要な許可申請を、浜松保健所 (所管は厚生労働省医薬食品局）に提出した。同社は、羊腸など動物由 来のケ一シング加工における我が国の リーディング、カンパニーである。関 社長は「日本ではトップレベルですが、 安穏としているわけにはいきませh。 人口減少等により、内需拡大が見込 めないなか、海外の有力市場に目を 向けるのは当然のことです。この夏に はISO22000の認証も取得する予定 です」と語る。とはいえ、対EU輪出 のハードルは決して低いわけではない。 例えば、EUでは次亜塩素酸ナトリウム の使用が認められていないため、工程 で使用する水は0.2ppm以下の濃度 に抑える必要がある（巿水をそのまま 使えない）等、これまで培ってきた常 識ゃノウハウが通用しない局面に出く わすことも少なくないからだ。