機能性表示食品の現状と課題-市場発展のためにこれから何が必要か

摘要

機能性表示食品制度がスタートして2年5か月が経過した。2017年8月 16日現在の届出情報を整理すると、 届出件数は1,024商品である。食品区分別に見ると、サプリメント形状の食品が468商品、一般加工食品が 548商品、生鮮食品が8商品となつ ている。機能性の評価方法は、最終製品の臨床試験による評価が53商 品、研究レビュー（システマティック-レビュー）による評価が971商品となつており、約95%が研究レビューによる評価となっており、本制度に研究レビューが採用された意義は大きい。一般加工食品を商品形態別にみると、飲料155商品、粉末飲料106商品、菓子類68商品、乳製品57商品、レトルト食品52商品、水産加工 品31商品、総菜18商品、大麦食品12商品、食用油、スプレッド12商品、 豆加工品10商品、米飯類'シリアル 9商品、カップ麵5商品、パン4商品、 ティーバッグ3商品、その他6商品と なっている（2017年8月16日現在、 商品形態分類は著者判断による）。各商品形態をさらに細分化したものが表 1となる。