乳牛にとっての水と飲水環境の重要性

摘要

水はすべての生物にとってなくてはならないものである。 酪農においても、生産性を上げるには水質や給水量が重要であるといわれている。 われわれが診療などで訪れている農場の現状を知るために、千葉県農業共済組合連合会の獣医師数人が、千葉県内の12農場のウォーターカップの吐水量と15農場の衛生水質を調査した。その結果を基に、本稿では水の重要性について述べてみたい。 乳牛は1剛こ4～6ゼの水を飲む。 また、タイストールの場合には、飼料給与時に一斉に水を飲む行動が見られる。 ウオーターカップは－般的に吐水量に問題があり、特に複数同時使用時には吐水量が減少し、乳牛は十分な量の水を飲むことができないといわれている。