パーム油が塗り替える熱苓雨林の景観

摘要

世界で最も多く生産されている植物油であるパーム油の87％を，インドネシアとマレーシアの2カ国が生産している。 増大するパーム油の生産は，東南アジア熱帯雨林とそこで暮らす人々に大きな影響を及ぼすようになってきたが∴現在のパーム油の低廉な価格には熱帯林減少の環境費用は織り込まれていない。 今後は新たに森林を開墾しないこと，一定の天然林を残してその回廊を作ることなどを通じて，「熱帯雨林保全」と「アブラヤシ生産」の折り合い点を見出さなければならない。