理科教育のニつの「危ない」 -教育課程審議会のまとめと教員免許法改正によせて-

摘要

平成10年6月6日，東京大学駒場キャンバスで，高等教育フォーラム（代表松田艮叫成東京大字教養学部助教授）が主催するシンポジウム＝］本の理科教育が危ないパート2」が開催された．高等学校で生物学を学習しないまま大学に進学した生物系の学部の学生が多くなり，大学での授業に支障をきたすようになったことがシンポジウム開催の問題意識である．同年1月5日に開催された「パート1」では，文部省に対し高等学校理科で「物理，化学，生物，地学」の四つの領域を必修とするよう求めた要望書が，シンポジウム参加者の署名と共に文部省に提出された．