リバース活用による製造現場でのパネル合わせ工数の大幅な削減に向けた取組み

摘要

超ハイテン材の場合、推測が難しい残留応力を、トリム型によって解放させることで最終製品形状を目指しているが、成形解析ソフトウェアを利用しても正確な結果を得ることが難しい。そのため、トライアウトでプレス成形したドローパネルをモデリングして、トリム型用NCデータ化しているが、正確なモデリングを行うことができず、製造現場での仕上げ工数（パネル合わせ、バリ改修など）において、大きな課題を抱えていた。そこで、市販ソフトウェアの見込み変形機能を導入して、本格的なリバースエンジニアリングの取組みを行った結果、大幅な工数削減を実現した。本稿は、丸順が試行してきた事例を絡めて、具体的な方法と成果を説明する。