職人技と最新設備の融合で文字彫刻の技術に磨きをかける

摘要

塩入製作所（東京都墨田区、03-3624-3381）は、金属に凸文字や凹文字を彫る「工業彫刻」の技術を活かした精密金型部品の製作を得意とする。社員13人と小規模ながら、たがねで0.5mmの文字の角を仕上げる技術や、碌々産業のマシニングセンタ（MC）「MEGA-S400」やファナックのMC「ROBODRILL α-T14iFa」などによる高精度加工に定評がある。1965年設立。当初は、汎用彫刻機を使った刻印の製作や金型に文字を彫り込む金型彫刻がメインだったが、放電加工機やNCフライスといった設備を整え、金型部品加工に事業領域を広げてきた。現在は主にコネクターやプリンタパーツの金型を手がけている。1989年には青森県田舎館村にグループ会社のソルテックを設立し、彫刻や金型部品加工、金型一式の製作、少量の成形品作製までカバーできる態勢を整えている。