急性胆囊炎診療ストラテジ一の変化について

摘要

TGの発祥：世界共通の急性胆嚢炎の診断基準?重症度判定?治療指針は，International Consensus Meeting, Tokyoでの合意に基づいたTG07 (2007年）に始まった.改訂の必要は？： TG07，TG13，TG18においては，臨床の場からの批評的評価を受け，ビッグデータを基に，時 代の要請にあるべく改訂された.TG18のポイント：TG13までは，Grade mは手術適応にはならなかったが，TG18では厳しい条件をクリアし， 高次施設では適応になった.私が医師になった1967年では，急性胆囊炎は急性 腹症として緊急手術の対象の一つとして扱われたが， 明確な診断基準や重症度判断，治療指針はなかった. いろいろの努力もなされてきて，2003年からは「科 学的根拠に基づく急性胆管炎?胆囊炎診療ガイドライ ン」の作成をめざし，2005年に厚労科研費（主任研 究者：高田忠敬）を得られ出版できた.