肥満症とサルコぺニァ

摘要

近年注目されている加齢性筋肉減弱症（サルコぺニァ；sarcopenia)は，ギリシャ 語で筋肉を意味する「sarx」と喪失を意味する「penia」から成り立ち，進行性およ び全身性の骨格筋量および骨格筋力の低下を特徴とする.サルコぺニァ肥満は，サル コぺニァと肥満の両者が合併したもので，55歳以上の成人に存在する疾患である. サルコぺニァと肥満の両者の関係性や原因，治療法などについて述べる.