日本における心房細動に対するヮルファリン療法の環状 J-RHYTHM Registryから

摘要

2009年1月から登録が開始されたJ-RHYTHM Registryでは，全国158施設から外来通院中の心房細動症例7,937例が登録され，2011年夏には2年間の経過観察が終了する.登録時のデ一タからヮルファリン使用率は全体で87.3%であり，CHADSsスコア0でも75%以上で処方されていた，登録時のプロ卜ロンビン時間(INR)は平均では1.9であったが，INR1.6?2.6であったものが年齢にかかわらず約65%と多数を占め，また，INR1.6未満であつたものが約25%であつた.わが国の抗凝固療法の現状はヮルファリンを積極的に用いる傾向にあるが，INRは低値に管理する傾向がうかがわれた.