トラック生産は国際分業化へ：ダイムラー·カッセル工場とコンポーネンツ戦略

摘要

世界最大の商用車メーカー·ダイムラーは、トラック主要コンポーネンツの生産を国際的に集約しようとしている。それは単純な合理化ではない。メルセデスベンツ、三菱ふそう、フレイトライナーなどが、その持てる技術とリソースを結集することで、圧倒的な競争力をもつトラックを商品化し、それを現実的なコストで供給するという、競合メーカーにとっては恐るべき戦略のために進められている施策なのである。その主要コンポーネンツの一つ、アクスルの中核拠点に位置づけられているドイツ·カッセル工場を訪れる機会を得た。同社のコンポーネンツ戦略と併せて報告しよう。