躍進する鉄道コンテナ輸送-モーダルシフトで復活の気運高まる

摘要

CO{sub}2排出量削減のため、物流の手段をトラックからその他の交通モードへ移転させるモーダルシフトの動きが盛んだ。モーダルシフト後の輸送手段として、鉄道貨物は改めて脚光を浴びている。 日本貨物鉄道（以下JR貨物）による鉄道貨物には大きくわけて2つの分野があり、一つがコンテナ貨物、もう一つが貨車を用いる車扱貨物である。 このうち車扱貨物は、ガソリンなどを運ぶタンク車や、紙の輸送に使われる有蓋車などの専用貨車を用いる、昔ながらの貨物列車だ。 貨車の製造·管理には多大な費用が必要なこと、大口の輸送でないとメリットがないことから年々減少しつつあり、03年度の輸送実績は1,568万t、前年より10％ほど減少した。 逆にコンテナはモーダルシフト気運の高まりから順調に伸びており、03年度実績は2,202万t、対前年比の伸び率5.6％を記録している。