青淵文庫が国の重要文化財に--渋沢史料館では設計者·田辺淳吉の展示を開催

摘要

本誌2005年10月号のレポートで採り上げた，北区の飛鳥山公園内に建っ「青淵文庫」（写真-1）。 渋沢栄一の書庫として大正期に建てられたこの建物が，「晩香慮」（写真-2）とともに国の重要文化財に指定された。 2005年12月のことである。 選定した文化庁の見解は次のようである。 「晩香塵および青淵文庫は，大正期を代表する建築家のひとりである田辺淳吉の作風がよく示された作品であるとともに，アーツ·アンド·クラフツ運動の精神が具現された数少ない大正建築作品として重要である」。 つまり意匠面で高い評価を受けた。