クラリアント、セルロース事業売却皮切りに資産リストラが本格化

摘要

クラリアント（本社：スイス）が進めようとしている事業選別計画が、セルロース事業の売却を皮切りに本格化しそうだ。2期連続で赤字だった同社は8月に策定した「変革プログラム」で同事業を含む資産売却の方針を明確にしていた。 第1弾となるセルロース事業は信越化学工業に売却することになったが、今後も電子材料事業をはじめ複数事業の譲渡に向けた交渉が水面下で進んでいく。 最終的に15億C＝F（スイスフラン、現在1CHFは約80円）の売却収入を得たい考えで、有利子負債の削減に充当していく。