使命感と責任感との醸成の視点からみた新制薬系大学における薬学倫理教育の歩みとこれから

摘要

1947（昭和22）年，学制改革により，薬学は4年制となり新制薬科大学（薬学部）が誕生し，本年は丁度65周年を迎える．医療人としての薬剤師の育成を目指す新しい6年制薬学教育が2006（平成18）年スタートし，本年春には，第1期生が巣立っことになり，まさに，我が国の薬学教育の大きな節目となる年を迎えようとしている．彼ら6年制の学びを終えた卒業生は，2002年8月に日本薬学会が纏めた『薬学教育モデル·コアカリキュラム』や，2003年12月に文部科学省が纏めた『実務実習モデル·コアカリキュラム』に基づいた学びを終えたことになる．