集団感染の抑止に向けた啓蒙が急がれる

摘要

今年に入り、インフルエンザやノロウイルスが猛威を振るっており、特に医療·福祉施設における集団感染が相次いで報じられている。上尾中央総合病院、岡山の老人ホーム「ベストライフ岡山」など死亡事故に至るケースも少なくない。この間題を内装仕上げの観点から見た時、最善は尽くされていたのか。　自然素材を活用した設計活動を行うと共に既練り漆喰「ナチュライム」「本棟」（販売元：エコスマイル研究会）を開発する㈱アーキブレインP＆C代表取締役の懸樋康雄さんは、育児·介護施設「ケアステーションぽかぽか」（練馬区）の内装を漆喰で改修（本誌2010年11月号既報）するなど、福祉施設にも漆喰を積極的に提案している。本項では、病院·福祉施設において同氏の提案する漆喰を活用するメリットと、今後の課題についてお話を伺った。