事例8：カーエアコン用薄肉ドアにおけるリードタイム短縮の取組み

摘要

当社の主力であるカーエアコンドア（風の調節弁）の生産においては、鉄板プレスのドアに始まり特許製品のSYSTEXドア、二色成形のエラストマドア、そして現在は射出圧縮成形のスライドドアへ移行しつつある（図1）。スライドドアは、カーエアコンの温風と冷風をミックスさせることで温度コントロールをする機能をもつ（図2）。エアコンの省スペース化に伴い、板厚は0.6mmと薄く、左右に設定されたギヤ形状を介して、ドアがスライドして開閉する仕組みになっている。本稿では、このスライドドアの樹脂成形金型づくりにおける取組み内容の一部を報告する。