金型の未来を拓く技術者たち：(49)より高品質な深絞り加工を実現する金型加工スキルを身につけていきたい

摘要

田中プレス工業は、自動車や建機、バイクなどのオイルフィルタや燃料フィルタの深絞り加工を得意とする。1941年の創業当初から深絞りにこだわり、自動車向けオイルフィルタでは国産メーカーのほとんどの車種をカバーしている。1998年にはカラー鋼板の深絞り加工の量産化に成功し、顧客の塗装工程の削減に貢献している。最近では深絞り技術を活かして医療用ポンプのケーシングを製作するなど、取扱い製品の幅を広げている。同社では約10年前に金型の内製化を開始。金型設計から量産までを自社内で行う体制を構築している。今回は、2011年に入社したばかりの吉田順二さんと、森裕人さんに金型づくりに関する思いを聞いた。