高精度形彫放電加工自動化システム

摘要

21世紀になって中国·韓国の金型業界は，日本を超えるモノづくり技術の優位性確保を狙って金型づくりの技術，品質管理の技術を得るために日本企業を利用するなどの新たな戦略を試行している．一方，日本の金型業界を考えてみるとQ（品質）においては，企業の海外進出に伴う技能流出，D（納期）においてはIT革命により世界から金型を短期間で調達可能にすることが可能となり，C（コスト）においては，高労働コストとグローバル化の急進によって金型の価格破壊の危機と苦しい状況に追い込まれつつある．これらQDCの問題を日本国内において解決すべく，付加価値の高い高精度金型だけを人手を介さずに自動的に生産するシステム（MA2000ロボットシステム）を開発したので紹介する．