部品加工の工法転換による新しい金型の姿：エンジンバルブの軽量化のための金型転換

摘要

自動車エンジンはいま，CO{sub}2の削減要求から大きな変化が求められている．ガソリンエンジンは1887年にダイムラーが自動車に積んで以来115年もの間，もっともメジャーなパワーソースとしての座を占めてきたが，熱効率の低さから，燃料電池による電気自動車が次世代のパワーソースになるといわれている．筆者は，まだまだガソリンエンジンには改善できるところがたくさん残されている，とりわけエンジンバルブの改善効果は大きいのに，それに手がつけられたのは最近であって，新しい工法による軽量化が進めば熱効率の改善が図られ，ここ15 年以内に首座を明け渡すことはないだろうとの見解をもっている．