プレス型における高硬度鋼材切削と形状保証について(1)

摘要

近年、自動車用プレス金型加工においては、一層の納期短縮要求が求められている。 車体剛性強化のため、プレス素材もハイテン材使用率が年々高くなっているのが現実である。 高硬度鋼材金型のトライアウトにおいては、その型合わせ、修正など依然として人による熟練技術依存によるところが大半である。 また、トライ結果においては、形状修正後のデータ収集も猶予もなく次工程へ送られている。 このようなことが繰り返される限り日程短縮するには困難を極めるであろう。 アルゴグラフィックス金型技術研究部会では、焼入れ高硬度材切削と形状保証について取組みを行った。 本稿はその活動経過報告である。