地表での活断層調査からわかること

摘要

今年度より発足した活断層·地震研究センターでは，内陸地震の総合的な予測を中心的な課題の1つに掲げている．そのためには，従来からの地形·地質学的手法をさらに発展させるとともに，地球物理学的な手法を積極的に取り入れる必要がある．当面5年間の到達目標としては，1．陸域および海域の活断層情報の充実．2．過去の地震像の解明3．活断層の認定?評価手法の高度化の3つの課題について，陸海合わせて20断層帯以上の調査を実施する．日本の長大活断層（糸静線など）での連動モデルを構築する．ひとまわり小さい規模の地震の評価モデルを作成する．断層の見えにくさについての合理的な判定基準を作成する．の4つの目標を設定し，これらを達成するための研究活動を続けていく所存である．