災害時に活用可能なロボット技術の研究開発と運用システムの構築

摘要

日本製の無人化施工機械は，外国製のロボットより先に活用されていたし，ロボットの配備が遅れた原因は，むしろ実用化や運用の仕組みがなかったことに拠る部分が大きい．しかし，災害が発生した直後には，必ずしもロボットをスムーズに投入することができなかったこと，過去に開発したロボットが有効に活用できなかったことは事実である．本稿では，今後災害発生時に，現場のニーズに応じて速やかにロボットや遠隔操作機器を配備し，活用できるようにするために何が必要であるのかについて議論するとともに，それを実現するための提言と今後の展望を述べる．