福岡市におけるロボット産業振興の取り組みとダクト清掃ロボット開発事例の紹介

摘要

実用化を目指したロボットシステムの研究·開発に大学等の研究者が関与する場合には，ユーザーのニーズを的確につかみ，実用化するメーカーとの密接な連携のもとで研究·開発を行うべきであることが従来より指摘されている．また，研究開発の事業主体としての行政の役割も重要であり，いわゆる産官学一体となった研究·開発が推進されるようになってきている．この研究開発を推進する役割として，従来のNEDO等の国レバルの事業主体に加えて，市や県レベルでの行政の役割も大きくなってきている．これは地域での産業活性化の施策と強く結びついているものと考えられる．