夢を与えるAIの夢

摘要

大学のオープンキャンパスで，高校生相手にAIに関する模擬授業をしたときのことです．講義が終わった後で，一人の高校上がAIに興味をもったらしく話しかけてくれました．話しているうち，「先生の研究室にはヒューマノイドロボットとかありますか？ 」と聞いて来ました．どうやら，AIを研究するためにはヒューマノイドロボットが必饗だと思っているようでした．講義では，確かに鉄腕アトムやドラえもんなどの藩を導入部分で少ししましたが．推論などの話がメインで，二足新工：などヒューマノイドロボットに関する話題はほとんどしていません．私の説明が足りなかったこともあるのでしょうが，彼にとっては「人間のように考えることのできる」AIと，「人間のように行動（歩行）できる」ヒューマノイドロボットとの，哀別がついていないようでした．あるいは，二足歩行などの延長に，知的な行動があるように考えていたのかもしれません．