Global－Local Grouping（GLG）マイクロストリップガス検出器法を用いた（MSGC）の開発

摘要

マイクロパターンガス検出器は、微細加工技術を活用して電極構造を製作することで、商い位置分解能と高計数率特性を実現する新世代のガス比例計数管である。 このような特徴を生かすために世界各国の放射線施設や［巨性子散乱施設において、GEM（Gas Electron MultiplieI）やマイクロストリップガス検出器（MSGC；MicroStrip Gas Counter）等の検出器の開発が進められている。 しかし、国内の放射光施設においては、従来型の比例計数管や電離箱は広く用いられているものの、マイクロパターンガス検出器の本格的な利用には至っていない。第一世代のマイクロパターンガス検出器であるMSCCは、放電損傷などの問題からガス増幅率に大きな制約があったが、我々は電場を安定化し、高いガス増幅率を実現するマルチグリッド型MSCC（M－MSGC；Multi－grid－tyPe MSGC）の開発を進湖）てきた。 M－MSCCは、従来のアノード電極とカソード電極の中間に電荷収集には直接関与しない新たな馴極（グリッド）を複数本挿入することで、空間電場の安定化を図ったものである。そして、これまでにM－MSGCの可能性を追求する研究を重ね、高いガス増幅率を実現し、安定して動作することを確認してきた。