偏光ホログラフイのベクトル波記録特性と並列アクセス光メモリヘの応用

摘要

1.はじめに近年の高度情報化とインタ一ネットの発展にょり,流通する情報量は劇的に増大している.それに伴い,情報を保持するストレ一ジの容量も大容量化されている.ストレ一ジは,ハ一ドデイスクドライブ(HDD),不揮発性半導体メモリ(SSD),光デイスク,磁気テ一プに大別され,用途に合せて使い分けられている.例えば,HDDは個人用コンピュ一タに標準的に搭載されており,大容量かっ頻繁に読み書きされるストレ一ジとして用いられる.USB メモリ等のSSDも頻繁に読み書きされるストレ一ジとして用いられているが,現時点ではHDDに比ベて容量がかなり小さい.しかし,小型であるという特徴から,デ一タの持ち運びに利用されてきた.近年では,低価格化?大容量化が進み,HDDの代わりに用いられることもある.光デイスクは,デ一タ保持期間が30年以上という長寿命性を持ち,可搬性も有する.その特徴から,音楽?映像?ソフトウェアの配布に用いられてきた.また,デ一タのバックアップ用ストレ一ジや映像の録画用としても利用されている.従来は可搬性メモリとしての需要が大きかったが,インタ一ネットの高速度化とSSDの低価格化?大容量化に伴い,その需要は低下している.代わりに,ランダムアクセス性を有する大容量ストレ一ジとしての需要が高まっている.磁気テ一プは大容量性に優れるが,ランダムアクセス性の必要ないア一力イブ用として用いられている.以上のょうに,それぞれのストレ一ジの役割は,使い分けられているものの少しずっ変化してきている.本稿では,新しい光デイスクヘの応用を目指した光記録技術を紹介する.