学会運営について思うこと

摘要

縁あって2011年4月から日本鋳造工学会の事務局で仕事をする機会に恵まれた．鋳造工学会は，私にとって長い付き合いであるものの，いわゆるペーパードライバーみたいのものであった．大学4年になるとき，鋳鉄の湯にあこがれて加山研究室に入ったのが私の鋳物協会（現在の鋳造工学会）との付き合いの始まりである．その後大学院を経て自動車会社で鋳造エンジニアとして仕事に携わった30代前半までは数件の発表と，鋳鉄溶解部会のメンバーそして大会への参加等でお世話になってきた．40代前半から海外勤務，帰国後は鋳造部落から品質保証部門への配転等，50代半ばまで鋳造工学会からかなり足が遠のいた．