製造分野で求められる安全システム－導入視点と今後の方向：トピック·開発事例－作業員の安全を支援するライフセンサの開発

摘要

近年，製造業においては操業効率の向上，省力化等が推進され，操業に関わる運転員の削減等が実施されてきた。 さらに、熟練運転員が多くリタイアするという2007年問題まであと2年と迫ってきている。 2007年問題対策のために運転支援システムに代表されるようなITシステム導入が行われてきており，少ない運転員で最大の効率運転を行いつつも，運転員の負担を軽くしようとする動きが活発である。 いよいよ運転員が少なくなってきて，近い将来は1人で運転を行っていくようになるだろうと考えられる。 1人運転となった場合，その運転員の安全をどう確認していくかが問題となってくる。 その問題解決の一助として，PHSを利用した転倒検知等があるが，システムとしての発展性，操作性で問題がある。 また，定期連絡の方法をとる等の手段があるが効率的ではない。これらの状況を踏まえて，本稿では運転員の安全を支援するために開発したライフセンサについて紹介する。