製造分野で求められる安全システム－導入視点と今後の方向：安全支援へのソリューション提案－ESDバルブのパーシャルストロークテストの有用性：フルストロークテストを補完する効果的試験の考察

摘要

オンラインでのESDバルブのパーシヤルストロークテストは，正しく使用された場合，非常に貴重な手法である。 ただし，以下の点に留意すべきである。 1.計算式の故障率データは「現場ベース」の参考文献から得られるトレーサブルなものであること。 2. PSTが検知可能な故障部分についてのみ信頼を置くべきである。 3.自動化したPSTに対しスマートプログラマブル機器を付加することは，危険な検知不能な故障を付加する可能性があることを考慮する。 4.頻繁なPSTは誤ったトリップの確率を増やす可能性があることに留意する。 5. PSTを安全計装機能の機能失敗平均確率の改善およびフルストロークテストの期間延期のために使用する。 6.常にPSTは不完全なテストであり，オンライン診断機能ではないことを覚えておくこと。 PSTは安全故障分数に影響を与えるように使用すべきではない。 7. PSTに対し，安全規格の冗長化規格を克服できるかのような期待をしない。